今日もたっくんに溺愛されちゃっています。




付き合う前までは『たっくんは家族みたいに大事な人だからチョコあげるね』って毎年バレンタインくれたけど、朱里は友チョコの存在なんて知らないわけで…

だから、家族みたいに思われてたとしても毎年貰えるのがすっごく嬉しかったんだ。

去年なんてオバさんと一緒に作ったハート型のクッキーくれたから嬉しくて死にかけたんだよな。

だって幼馴染みの頃は市販だったのに手作りなんだよ?

それもハート型なんだよ?軽く死ねるよね、これは。


シュウとハルには悪いけど、俺は朱里に友チョコの存在なんて絶対教えないよ。

天然な朱里が知っちゃったら誰にでもホイホイあげそうだしね。

だから、ユメちゃんにも絶対教えないようにって中学の時お願いしといたし。

まぁオジさんは仕方ないとしても…俺以外が朱里にチョコ貰うなんて絶対許さないから。

正直、父さんにすらもうあげてほしくないしね。




「朱里ちゃん、どんなのくれるかな?」

「拓海、友チョコで妬くとかすんなよな?」




いやいや、妬きまくりますね。

朱里が他の男にチョコ渡すとこなんて想像しただけで殺意芽生えちゃう。

だから…朱里は友チョコの存在なんて一生知らなくていいんだからね?


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