今日もたっくんに溺愛されちゃっています。
「私から離れていくから優しくしてくれるの…?」
「離れる?俺が朱里から…ってこと?」
「家出るってなに?私なにも聞いてない!どうして私に言う前にお父さん達に言うの?意味分かんないっ!これ以上寂しい思いさせないでよ…!」
私にとってたっくんは、子供の頃から心許せる存在で我儘をたくさん言ったこともあった。
だけど、たっくんは昔からそんな私を受け入れてくれた。
今だって、こんなに勝手なことばかり言ってるのに怒ったり面倒くさがったりせず、真っ直ぐ私の目を見て話を聞いてくれてる。
たっくんはこんなに大人なのに、なんで私はこうなんだろう。
どうして…たっくんが決めたことを応援してあげられないのかな。
次のデート楽しみにしてるからバイト頑張ってねって、
離れてても私は全然平気だよって、
笑ってそう言えるくらい大人になりたいのに…
どんなに抑えたって、離れたくない気持ちが勝ってしまうんだ。