今日もたっくんに溺愛されちゃっています。



「わっ!今日の朝食は和食だ。美味しそう」

「今日もチビッコ達とたくさん遊ぶんだろうからたくさん食べて行ってね、朱里先生?」

「家で朱里先生はやめてよ…」




現在、私は保育士3年目。

毎日子供達の笑顔と元気にパワーをもらいながら、楽しく働いている。




「そうそう。昨日洗濯する前に気付いたんだけど、スーツのポッケにこれ入ってたよ」

「あ、忘れてた」

「ん?なにを?」

「それ、昨日生徒から貰った手紙。すっかり忘れてて読んでもないや」

「拓海先生は相変わらずモテモテだね」

「家で拓海先生は勘弁してよ」




そしてたっくんは教師になる夢を叶え、現在は高校の数学教師。

かっこよくて優しくていつも一生懸命なたっくんはすごく生徒に慕われていて、こうやってよく手紙を貰って帰ってくる。

もちろんヤキモチ妬いちゃうこともあるけれど、相変わらず私を甘やかしながら愛し続けてくれるたっくんのおかげで喧嘩一つせずにいられる。
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