野いちご学園外伝(ホワイトデー)
「こんな欲望の塊は食べれません、えぇ食べませんとも」

「何故?こんなにも貴女の事を思ってお作りいたしましたのに///」

ことかさんはモジモジしている

「もっと軽めでいいんだよっ、あとモジモジすんなっ」

「それじゃ愛が伝わらないではありませんか」

今度は、こちらを睨むようにして訴えてくる。
目力が凄い

「だ、大丈夫だ。十分に伝わっている。だから、それはもう食べなくてもいいだろう」

「一口だけでもお召し上がりなさって下さいな。とろけますわよ」

なんだ、なんでこんなにぐいぐいくるんだ?
いつもなら、直ぐ引いてくれるのに

「・・・・・・・あっ、分かった。食べる。全部食べる。」

「本当ですか?あぁ良かった」

ことかさんは、安堵の息を漏らす

「ただな、本人の目の前で食べるのがとても恥ずかしんだ。だから少しだけ待っててくれないかな。そうだな、出来れば校舎裏で待っててくれたら嬉しい。」

「分かりましたわ。校舎裏で何が起こるのかしら~楽しみですわ~」

そういってことかは教室から出て行った

「ふうむ、随分と物わかりがよかったな。してこのケーキは、くくく・・・」
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