野いちご学園外伝(ホワイトデー)
放課後
「あ~今日はいろいろあったな~」
「そうですわね~」
「あのさ、手紙の事なんだけど」
「別に気にしてませんわ。わたしが書きたかっただけですから」
「う~ん・・・でもさ」
「今日一緒に過ごして下さる。その気持ちだけで十分です」
「・・・・・」
「悩ませてしまったなら申し訳なかったですわ」
「いや、そんな事は」
「別に貴女が男の人とお付き合いしてもいいんですの。ただ、貴女の事を真剣に思ってくれる方でないと。貴女は恋愛に関しては無頓着すぎるんです」
「私を好きになってくれる人なんてレアだよ、レア。とにかく確保だよ」
「はぁ・・・、貴女は自分が思ってるより十分魅力的で素敵な女性です。私が保証します。
だから、自分を安売りだけはしないでください。私がいなかったら何十人ものダメ男に引っかかっています」
「ん?」