7人目のバンドマン
季節
『季節』
終わりを告げる鐘を聞いて何を想うだろう
始まりの手を合わせて何を願うだろう
いつの間にか時は経ち
知らない間にロウソクが増える
今いる意味を理解する前に
今やりなさいと積み重ねられた矛と盾
この暑さに溶けるのは
アイスクリームなのか夢なのか
この心に響くのは
蝉の鳴き声なのか君なのか
始まりを告げる風を浴びて何を想うだろう
終わりの火を見つめて何を話すだろう
早歩きの道を行き
振り返る度に後悔が増える
謎解く鍵を見つけ出す前に
謎なんてないと呼び揃えられた陰と蔽
この寒さに凍るのは
フロントガラスなのか愛なのか
この心を包むのは
雪の幻想なのか君なのか
この季節に思うのは
未来の自分なのか過去なのか
この心に居続ける
変わらないものは そう君なんだ