7人目のバンドマン
――――――
“ブオォォオオン!!”
隼人さんと出会ってから1週間後。
家の前で待っていると、
再びあの音が聞こえてきた。
角からバイクが曲がってくる。
「すげーなお前!
ジャストタイミングだな!」
僕の前で停まった隼人さんは、
ヘルメットを投げ渡してきた。
ジャストタイミングも何も・・
正確な待ち合わせ時間を教えてもらっていなかったから、
ずっと待っていたんだけどな・・・。
あえてそれは伝えず、
また恐怖のバイクに跨がった。