誰よりも君を想う
ーーーーーーーーー



「くそっ!!!」



こんな筈じゃなかったのに。



こんな頭にして、俺はーーー


夕を傷つけた。



そんなつもり無かった。

ただ、あそこで何が言えた?



「夕ーーーーー。


俺は、、」



「きゃーっ、ユウ
危ない‼」


ユウ?

小さな男が、道路に飛び出した。


ボールを追いかけ車道に、出る。



母親が追いかける。



「夕!!!!」




咄嗟に飛び出した。



自殺行為だなんて言われても仕方ない。




小さなユウを抱き締めた。



無我夢中だった。




体に強い衝撃を受けた。


「良かった………」



それが、俺の記憶だった。



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