不器用な恋愛
「あのさ…」
さっきまでとは違う真剣なトーンで
彼が言葉を紡いだ
さっきまで和気藹々とした雰囲気から
一瞬にして雰囲気が変わる
本題に入るようだ
「ぐ〜っ」
張り詰めた雰囲気を一気にぶっ壊したのは
木下さんがお腹に飼っている虫だった
「うわー、死にてぇー
はっず。」
「…ふふふ。
木下さんの照れ顔入りましたぁ〜」
「おーいー。
言うな!見るな!」
「そんな無茶な笑
お腹空いてるの?」
「あー。
昼から何も食ってないんだよね。」
「え、それ早く言ってよ。」
私はキッチンへと向かい
冷蔵庫の中身を確認する
あ。
材料的にあれ作れんじゃん。
コーラとレモン牛乳に続きこれか。
偶然なのか必然なのか運命なのか…
「木下さん
食べれれば何でもいいよね?」
「いや、いいって。悪いし。」
「何気使ってんの?
私と木下さんの仲でしょ?笑
ご飯これ2個分でいい?」
「あ、うん。十分!」
「おっけー!
じゃあ、ささっと作っちゃうわ!」
そうして
私はあれを作り始めた