美しく優しいお姫様は探偵で
「鈴江さんと小宮さんとは……また面倒な二人が捜査員になってますね」
話を聞き終えてまず、皇さんが苦笑した。
「二人を知ってるんですか?」
「ええ。何度かお会いしたことがあります」
お茶を喉に通しながら答える美城さん。
この人、考える気あるのかな……
と思えば、美城さんは立ち上がった。
「さて、行きましょうか」
「どこに行くんですか?」
「警察ですよ」
「はい!?」
それ、微笑みながら言うことじゃないですよね!?