美しく優しいお姫様は探偵で
ていうか、なんで警察……?
「真実がわかったんですね、姫!」
宇佐美さんが目を輝かせて言う。
「もちろんです」
え、待って待って……
美城さん、私の話を聞いただけだよね……?
それだけで犯人ってわかるもの?
「東雲さん? 行かないんですか?」
ドアの近くで不思議そうな顔をしているのは皇さん。
宇佐美さんと美城さんはもう行ってしまったみたい。
「あの……本当にわかったんでしょうか?」