待ってろあおはる
入れ替わりに、お風呂に入って出ると。

ベットの隣に引いてたお布団が無かった。

あれ?と、言うあたしに。

ここ、体痛かったでしょ?
敷布団うすいもんな…。
俺の看病してくれたのに、申し訳なくって。

今日は、ベットでゆっくり寝て。
と、ニコニコしてる。

…で、先輩は?

ん?俺も寝るけど?と、ベットに入り、
横を空けて、ぽんぽんと叩く。

横に並んで寝ると。
満足そうに、腕の中に抱き込む。

なんだか、上機嫌の先輩がすごく子供っぽい。

ゆっくり…寝れるかな?と、言うと。

んー。たぶん?と、ずるい顔をする。

じっと見つめると。

え?調子乗り過ぎ?と、ソワソワし始める。

先輩こそ、キャラ変わってるよー。
甘えんぼ。と、笑うあたしに。

そうだよね…。
俺もそう思うわー。と、赤くなる。
なんでかな、看病してもらったからなぁ。
と、首をかしげる。

そんなに、嬉しかったの?と、聞くと。

うん…嬉しかったね。
愛おしいなぁって…思ったよ。
と、真面目な顔をして言う。

体が熱くなった…。

うれし…。
でもね。
あたしの方が…もっと好きだよ。

ハナレタクナイクライ…。

心の中の言葉を飲み込んで。

ご褒美ちょうだい?と、言うと。

照れながら、あたしのパジャマのボタンに
手を伸ばした。

あれ?
もらうのは俺の方じゃ無かったっけ?
と言う唇を。

今日は、あたしからふさいでやりました。



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