待ってろあおはる
サヨナラへと

冬が過ぎて行き。
春へ近づく日々。

当たり前のように、先輩の旅立つ日も
近づいていた。

見ないように毎日過ごしても、
カレンダーのしるしが、目に入る所まで
来ている。

合間を縫って、あれから何度も会っては
いたけれど。
その度に、幸せな時間をもらったけど。

カレンダーのしるしの後は、
予定が真っ白だ…。

あたしたちの、未来は…。
どうなって行くのかな。

毎日、ため息をついているあたしを
尻目に、先輩は忙しそうだ。

入社後の研修が終わって、
勤務先が決まったら。
そのまま荷物を送ってもらうために、
引っ越しの準備がいるらしい。
色々な手続きも、やれることはやって
おかなきゃいけないらしく。

戻らずに…。そのまま…か。

何度かあった入社前の研修も、
手応えはあるらしく。
心なしか…。
張り切ってるのを、あたしの前では
抑えてるようだった。

やりたかった仕事なんだと言ってたもんね。
あたしが悲しむから、隠してるんだよね。
優しい人だから。

初めて電車で、遊びに行った時。
先輩言ってたもんね。
見送る方はこんなにキツイんだなって。

つらそうな顔は見たくないだろうな…。

わかってる。

わかってるから。

頑張ってみるよ。先輩のために。
大好きな。
あたしの…大好きな先輩のために。

でも、1人の時は…
泣いていてもいいでしょう?




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