待ってろあおはる

あんたが、こんなになってるの、
先輩知ってるの?

しばらく会えてないです…
そんなに…あたし痩せましたかね…。
あまり食欲は無かったけど…。

あとどの位で、先輩行くの?

今月末です。あと、2週間…ですね。

そっか…。
あのお別れ会で、二人でいる姿見た時は、
そりゃー嬉しかったよ。
大事にされてるのも見てわかったし。

就職で、東京行くかもしれないからって、
先輩を責めることも出来ないけど…。

あんまり、無理しないようにね。

難しいだろうけど、さ。

はい…ありがとうございます。

ん。と、マネージャーが微笑んで。

さ、じゃあ、最初から聞かせてもらおうかな?
と、ニヤッと笑った時、
先輩から電話が来た。

あ…と言うあたしに、マネージャーは、
どうぞどうぞと、台所に立った。

電話に出ると、
ちづる?まだ起きてた?と、優しい声が。

うん。今マネージャーさんの所に泊りに
来てる。と言うと、

ちょっと驚いて。
あれ、そんなに仲良かったの?と、笑う。
俺、明日そっちで用事出来たから。
昼には終わると思うけど、忙しい?

明日は授業があったのを、思い出したけど。

大丈夫!と、答えていた。
だって…今は先輩の方が大事だもん…。

そっか。よかった。
明日終わったら連絡するよ。
あ、明後日も空いてるなら、泊まろうかと
思ってるんだけど…と、言い終わる前に

明後日も大丈夫!と、答えるあたしに。

ん。わかった。…じゃあそういうことで。
マネージャーによろしく。


電話を切った後の、あたしの顔見て、
マネージャーは笑った。

何よりの栄養って…わけね。
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