Perverse second
給湯室の一件で、間違いなく三崎と水田からは避けられるであろうと覚悟をしていたけど。



俺の予想に反して水田は比較的よく話しかけてきた。



そして今日も。



「結菜さん、柴垣さん」



呼びかけると、俺と三崎のデスクの間に1枚の紙を広げた。



「どうしたの?沙耶ちゃん」



「急なんですけど、今週の金曜日に柴垣さんの歓迎会をやる事になりました。出欠お願いします」



「金曜日って…」



おいおい、今日は水曜日だぞ。



そんなに急がなくても来週とかでもいいわけだし。



そもそも歓迎会っつったって、俺は戻ってきただけだし、顔ぶれも大して変わらねぇし。



「随分と急な話じゃないか。みんな予定とかあるんじゃねぇの?」



歓迎会なんていらないんじゃね?



「部長が来週末から出張なんで。それになんだか柴垣さんって人気あるから急でも集まりいいんです。今のところ全員参加ですよ」



「人気のあるなし関係ないだろ、それ」



「ズバッと言うのにフォローしてくれて優しいってみんな言ってますよ」



そんなこと言われる意味がわからないけど。



「煽てても自分の飲み代しか出さねぇぞ」



「柴垣さんの歓迎会なのに柴垣さんから徴収なんてしませんよ」



冗談めかしてそう言うと、水田は笑ってそう言った。



「結菜さん、どうしますか?」



聞いていたのか、いなかったのか。



目を丸くしてこちらを見ていた三崎の顔を覗き込むように問いかけた。
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