気持ちいい恋、始めませんか?
嬉しくて身体をくねらせていると、頭の上からため息が聞こえた。


「高遠さん?どうしました?」
「...ったく!」


気づけばまた高遠さんの下に。


あれ?デジャブ?
さっきもこの場面、このアングル見たような...



「お前は!オレをどうしたいわけ?」
「えっ?...そうですね、私をもっと好きになってもらいたいです。なーんて、冗..」



言い終わる前に食らいつくキスをされました。


「...っ、コレ以上好きになれ、なんて、どうすればいいんだよ」


困ったように笑う高遠さんに胸がキュンとなる。



「言っとくけど、オレだって長いんだぞ?」
「...何がですか?」
「...お前を想ってる時間。..異動したら伝えようと思ってた。やっと、やっと、手に入れた」


きつく抱きしめられた。同じように抱き返す。


「離さないでくれますか?一緒に、いてもらえませんか?」
「離すわけない。もっともっと一緒にいよう。それで...」


一旦言葉を区切ると耳に甘い息を吹き掛けて、


「心も、身体も、いっぱい気持ちいい恋、してこうな?」


私達の甘い恋は、こうして幕を開けました。


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