異世界にて、ファッション革命起こします!!
だって、そこに居たのはかなりの強面の大熊のようなガタイのいい大男が居て。
目が合うとニヤリと笑ったのだ。
笑顔が怖い人なんて初めてだよ!!
私は事前に聞いていた通り、一目散に二人の元へと逃げた。
そしてシャノンさんの背後に隠れてしまう。
チラッと見ると、とっても悲しそうな顔をしたあと気持ちを切り替えたのか真顔になり口を開いた。
「おい、シャノン。そのちっこいのどうしたんだ?」
「神秘の森の前で一人で居たので保護しました。記憶が無いのか名前しか覚えておらず…。我がシュヴァイネル家で面倒見ます」
顎に手を当て考えたらしい、団長さんは意識してか今度は私に柔らかな口調で話し出した。
「さて、シュヴァイネル家が面倒見てくれるのは良いが。ここは俺も名乗り出たいな。俺はコンラード・ギーズ。王立騎士団団長で爵位は伯爵だ。お嬢ちゃん名前は?」
私は意を決してシャノンさんの背中から出て、口を開いた。
「初めまして、コンラードさん。私の名前はモネです。よろしくお願いします」
ペコっと頭を下げると
「おぅ、よろしくな?しかしお前さんみたいなお嬢ちゃんが神秘の森の前に一人か?こりゃ下手したら神殿案件か?」
その言葉にギョッとする。
異世界人がこの世界に来たとわかると面倒な気がする。
どうしよう…。