異世界にて、ファッション革命起こします!!

「アメリア様、こちらにお越しください」


そう、私が声をかけるとアメリア様は涙を堪えて私を見上げた。


「これ、せっかくお母様が準備してくれたのに…」


悲しさと悔しさの混じる声に、私はこう返した


「大丈夫ですよ!私が何とかしますから。とりあえず一旦お屋敷の中に行きましょうね?」


そうして、私がアメリア様の手を引き屋敷へと急いで戻ると、アガタさんがシミ抜き用の布を片手に走ってきた。


「モネ様、アメリア様!こちらへ」


そうして控え室に行くと、アガタさんが


「アメリア様失礼しますね?」


そうしてシミ抜きをするも、零れたのは赤ワイン。
薄く放っても綺麗には取れない。
予想通りの結果に、私はここをアガタさんにお願いして駆け足でお針子部屋へと急ぐ。

戻ってきた私の手には裁縫道具と赤ワインと同系色の幅広の布だった。


「モネ様?」

アガタさんが不思議そうな声を出し、アメリア様も私の行動がわからず不思議そうな視線を送る。


「アメリア様、ちょっとだけ待ってくださいね?」

そう言うと、私は布にハサミを入れて切ったあと、サクサクと縫い進め、後からキーラさんが持ってきてくれた芯布やらと合わせて、アイロンも使い仕上げた布のコサージュを更にベルトに縫い付け腰帯の様に作り上げそれをアメリア様のウエストに巻いて、後ろでリボン結びをする。
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