異世界にて、ファッション革命起こします!!

ウエストに綺麗に咲かせた布のバラに、共布ベルトで後ろには綺麗なリボンになっている、来た時とはまた違ったドレスになったアメリア様。
そしてそれを嬉しそうにクルッと回って笑顔で自慢する姿に、公爵様は驚いた後にホッとした顔をして見つめている。


「アメリア、とっても素敵なドレスに変身したね」

そう、公爵様が声を掛けるとニコニコと嬉しそうにアメリア様は返す

「そうでしょう!モネ様はあっという間にこれを作ってくれたのよ!モネ様の手は魔法みたいだった!」

興奮して話すアメリア様を抱き上げて

「そうか、良かったなアメリア」

「うん!」


そうして、公爵様は私に向き直り


「モネさん、ありがとうございます。アメリアが笑顔で居られるのはあなたのおかげです」

「いいえ、私はほんの少しの事しかしておりませんから」


慌てて、首を横に振りながらそう言うと


「これは、義姉様が自慢されるのも良くわかる。モネさんぜひ我が家へ遊びに来てくださいね。今日のお礼を妻と共にしたいので」


お誘いを受けつつも時間はだいぶ経ち、パーティーは無事にお開きを迎え、お客様をお見送りして終わった。


この、ベルトを作った事も瞬く間に貴族社会に話が広がり私はいつの間にやらシュヴァイネル家のお針子令嬢と呼ばれるようになった。

しかも、尊敬の念がこもっているし、数々の令嬢から衣装製作依頼が舞い込んでくることになるのは、これからすぐの事だった
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