異世界にて、ファッション革命起こします!!


「やだわ、そんな堅苦しくしなくていいのよ!私はヴィオラ・バーデン公爵夫人。イライザお姉様の妹よ。だから私にとってモネは姪だわ。気楽にしてちょうだいね」


その優しい笑みはイライザさんと同じだ。

それにしたって、美人姉妹すぎるわ!
お母様は三十代にヴィオラ様は二十代前半で通る。
羨ましい限りの美形である。


「この間のガーデンパーティーではアメリアに素敵なベルトをありがとう。あれ以来あのベルトでドレスを着ると言って大切に使わせてもらってるわ」


ヴィオラ様の言葉にアメリア様もニコニコと頷いている。


「あんなに素敵なベルトは無いのよ!それにベルトで締めると、今までのドレスもとっても素敵に可愛くなるの!」


そう答えてくれたアメリア様に、私は笑顔で持ってきた箱二つを見せる。


「それは良かったです。では、こちらもぜひ使ってくださいな」


そう言って開けて見せた箱の中には淡いブルーの花が咲くベルトが入っている。
それを見て、アメリア様は驚いている。


「モネ様!これ!」

「赤だけではバリエーションに欠けますでしょう?もう一つあればまた違った装いが出来ますから」


ニコニコと告げた私に、アメリア様は飛び込んできた。


「おっと!」

「モネ様!ありがとう!!」

うん!この笑顔の為なら結構なんでもしちゃうぞ、お姉さんは。
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