その先へ
「ただいまー」
「おじゃましまーす!」


奏斗とお友達が帰ってきた。


「お帰りなさい。こんばんは、いらっしゃい」


玄関まで出迎えるのも何かおかしいような気がしたので、キッチンから廊下に顔をだすだけにしておいた。



「円香、急にごめんな。コイツ高校ん時のダチで、雅也。雅也、こっちは円香」


奏斗が間にたって紹介してくれたのは背の高いがっちりした体型の男の人。熊さんのようだ。


「こんばんは、円香です」
「円香ちゃん、ごめんね、急に来ちゃって、いや、奏斗がさ、来い来い言うからさ」
「はぁ?言ってないし、お前が連れてけってうるさかったんだろ。何ならもう帰れよ」
「そんな冷たいこと言うなよ~傷心なオレに」


おっきい熊さんが奏斗に甘えてる姿に笑ってしまう。


「どうぞ座ってください。今おつまみ出しますね。奏斗、お酒は?」
「おぅ、大丈夫買ってきたから。じゃ頼むな。雅也、こっち座れよ」


リビングテーブルにお酒を並べ二人はのみだした。
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