極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「食事はいいのか?」


「夕方、同僚と済ませたので」


今日もうっすらお化粧して、彼にもらった香水を少しだけつけている。
彼は気づいてくれるだろうか?


テレビはサイエンス系の番組がついていた。
私の専門外で、しかも液晶にあまり関係のない分野だったけれど、観ているうちに面白くなり、しばらく無言で見入っていた。


エンディングが流れ始めた時、彼が二本目のビールを開けながら私の顔をじっと見つめた。


「最近、化粧してるんだな」


気づいて欲しかったけれど、いざ言われると少し気恥ずかしい。


「何かあった?」


「……」


私は返答に詰まった。
和久井梨乃がやってきて家政婦呼ばわりされたからだと理由を明かしてしまおうか?

でも、彼女の失礼な振る舞いを告げ口するようで憚られる。
それに、あの文句のつけようもない美女に張り合っていることを知られたくない。


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