極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
困ったような顔で私を見つめていた彼が、不意にタオルの中に手を伸ばし、私の頬に触れて涙の雫をぬぐってくれた。
優しい仕草に驚いて見開いた私の目から、残っていた一粒がポロリと零れた。



彼の目が切なく熱い色を浮かべているように見えるのは私の願望が起こす錯覚だろうか。


彼の息が近づき、唇が頬の涙に触れた。


私はまだ夢の中にいるのかもしれない。
幻なら逃げないように、目を閉じた。


彼の唇が離れたので瞼を開け、後を追うように見上げると、再び戻ってきた彼の熱い息がそっと唇に押し当てられた。



< 206 / 365 >

この作品をシェア

pagetop