極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
昼前になり、佐藤主任と部長がようやくC棟から戻ってきた。
佐藤主任は柔和な笑顔の穏やかな人だ。
子供が生まれたばかりで、早く帰ることが多い。


「森下さん、夕べはごめんね、僕が早くに帰っちゃったせいで、輝度ムラ修正を代わりにやってもらったみたいで」


「いいえ。それで、ダストの件は……」


佐藤主任の表情は申し訳なさそうなだけで、特に私に問題を告げに来た訳ではなさそうだったけれど、私は気が気ではなかった。


「夕べ11時に交代した夜勤の女の子が遅刻ギリギリだったらしくて化粧をしっかり落とさずにラインに入ったのが分かったんだよ。何でも遊びに行ったから遅くなったとかでね。粒子も一致したし、原因は断定できたよ」


聞いた途端に脱力して、へなへなと座り込みそうになった。


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