極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「居心地が悪かったか?」


しばらく黙っていた彼が口を開いた。
思わず顔を上げて彼を見つめる。

なぜだろう?
その表情はどこか苦しそうに見えた。


「いいえ」


急いで首を横に振った。

すごく快適だった。
すごく満ち足りていた。
朝、一緒にコーヒーを飲み、夜ご飯を一緒に食べるのが楽しみだった。


「たくさん配慮して下さって、感謝しています」


でもこれ以上続けたら、いつかそれを失う時、きっと私は壊れてしまう。


「この間、俺が風呂場に入ったのが……、あの後、俺が行き過ぎたのが嫌だったんだよな?」


「違います!」


そのことを理由にすればよかったのかもしれない。
でも、できなかった。


「そうじゃないです」


私はあの続きが欲しかった。

でも高梨さんはあの人を待っているから、私とややこしいことになりたくなかったんでしょう?



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