極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
ところがその数時間後、ライバル心もドリンク剤の効果も空しく、私は疲労と空腹でよれよれになっていた。


社員食堂の営業時間は夕方の七時まで。
食べ損ねたお昼の分も夕飯で取り戻そうと思っていたのに、また別のトラブルが発生して、対応に追われている間に食堂が閉まってしまった。


「疲れた……」


朝食を食べたのがはるか昔のことに思える。もう倒れそうだ。
ようやく信頼性実験を終え、防塵服を脱いで自分専用のフックにかけると、私はのろのろと工場棟の外に出た。


「さむ……」


三月下旬で暦ではもう春でも、今晩の冷え込みはまるで冬のようだ。
ブラウスとパンツに作業服を羽織っただけの私は思わず身震いした。
この寒さの中、自転車で帰宅することを考えると泣きたくなる。


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