極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
有香は大学のサークルで一緒になって以来の友人だ。
大学で初めて都内に出てきて右往左往していた地方出身の私に、彼女から声をかけてくれたのが始まりだ。
学部も違うし、在学中はそれほどでもなかったけれど、偶然就職先が一緒だったことで一層仲良くなった。
文系採用の有香は品川の本社ビル勤務で、理系採用で技術職の私は郊外の事業所に配属され、来月で入社満五年を迎える。
私が残業の多い職場なのでしょっちゅう会っているわけではないけれど、たまに私が品川本社に所用がある時は、仕事後に落ち合って蕎麦の食べ歩きをする。
二人揃って蕎麦好きだからという理由だけでなく、きっと有香は私の懐事情に配慮してくれているのだと思う。
そうこうしているうちに二人の蕎麦が運ばれてきた。
有香は春菊のかき揚げ蕎麦だ。
「私のかき揚げ、半分食べる?」
「いいよ。きつねも好きだし」
供された蕎麦に「いただきます」と丁寧に両手を合わせ、お出汁の香りを吸い込む。
「この香り、最高よね」
途端に海老天への未練は忘れ、すっかり幸せな気分になった。
大学で初めて都内に出てきて右往左往していた地方出身の私に、彼女から声をかけてくれたのが始まりだ。
学部も違うし、在学中はそれほどでもなかったけれど、偶然就職先が一緒だったことで一層仲良くなった。
文系採用の有香は品川の本社ビル勤務で、理系採用で技術職の私は郊外の事業所に配属され、来月で入社満五年を迎える。
私が残業の多い職場なのでしょっちゅう会っているわけではないけれど、たまに私が品川本社に所用がある時は、仕事後に落ち合って蕎麦の食べ歩きをする。
二人揃って蕎麦好きだからという理由だけでなく、きっと有香は私の懐事情に配慮してくれているのだと思う。
そうこうしているうちに二人の蕎麦が運ばれてきた。
有香は春菊のかき揚げ蕎麦だ。
「私のかき揚げ、半分食べる?」
「いいよ。きつねも好きだし」
供された蕎麦に「いただきます」と丁寧に両手を合わせ、お出汁の香りを吸い込む。
「この香り、最高よね」
途端に海老天への未練は忘れ、すっかり幸せな気分になった。