極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「警察には?」


「相談しました。その時は残念ながら捕まえられなかったんですけど、パトロールも強化して下さるって」


「でも俺がここに来るまでに一度もパトカーは見なかった」


「たまに見ます! きっと今晩は別件で忙しかったんじゃないでしょうか。大丈夫です。徒歩をやめて自転車にしてからはずっと無事だったし」


「それでも抱きつかれたんだろう? 失礼だが、この物件は一見してセキュリティが甘い」


「……」


もっと安全な地域やセキュリティの厳重な物件に住み替えるべきなのはわかっている。
でもその余裕はないし、高校を卒業して親元を離れて以来、何でも一人で対処してきた。
私と彼の生活水準は違うのだから、私なりに気合を入れて頑張るより他はないのだ。


解決策があるとすれば仕事を調整してもらって帰宅時間を早めることかもしれないけれど、今の職場状況ではそれは厳しいし、私も女性だからといって優遇されたくない。


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