極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「そういう状況なら俺の話はメリットがあるかもしれないな」


俯いて考え込んでいると、高梨さんが本題を切り出してきた。
そうだ。今日、彼がわざわざここまで来たのは、こんな痴漢話をするためではないのだ。


「その前に、これを」


戦々恐々と身構える私に、彼はアタッシュケースから封筒を取り出してテーブルに置いた。


これはお金……?
手切れ金。退職金。
不穏な名目しか浮かんでこない。


にしても、やけに薄い。
もしかして小説の中でこういう場面によく出てくる〝小切手〟というものだろうか。


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