極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「それで、今回の騒動がどういうわけか相手方の関係者の耳に入ってしまったらしい」


ということは、誤解を解きに説明に行けだとか、そういうことだろうか?
セレブの親族会議で一人吊るしあげられる自分を想像して身震いする。

しかし、高梨さんの目的は少し違うようだった。


「実は、俺個人はその結婚を回避したい」


「え? そうなんですか?」


だって、この間ちらりと見えた身上書の写真の相手はとても美人だった。
きっと経歴も完璧で、政略結婚というからにはうちの社に大きな利益のある相手なのだろう。


ああ、そうか……。

私はあのマンションで彼が毎晩のように出かけていたことを思い浮かべた。
もしかして他に恋人がいるのかもしれないし、そうでなくとも格式の高いお嬢様との窮屈な結婚に縛られず、まだまだ自由でいたいに違いない。


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