極甘同居~クールな御曹司に独占されました~
「実は、うちの母親があの後かなり騒いだようで、目撃した状況に尾ひれがついた状態で社長の耳に入った。ついでに相談役にも」


ショックのあまり、私の口から呻き声が漏れた。
相談役というのは彼の祖父にあたる先代社長で、うちの社の最高指導者でもある。


「身元や所属部署も突き止めたようだ。一応弁解はしたんだが、信じていないみたいだな」


「はい……」


自分の身がどうなるのか話の行く末が読めず、私は蚊の鳴くような声で返事した。
特に意味を持たない、聞いていますよという生存報告のようなものだ。


「現在、俺には政略結婚の話が持ち上がっている。これは知っているな? 御曹司嫌いの森下柚希」


「……」


やっぱりばれていたんだ……。
マンションでお世話になっていた時は黙っていたくせに、なぜ今それを投下する?






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