妖精の涙




翌朝、明は誰よりも早く、軽い足取りで登校した。





この村には少し前までたくさんの子供がいたが、親に連れられてほとんどの子供が村を出ていった。




だから、明の学年は、明一人だった。





それもあって、明は本当に今日からの学校生活が楽しみでしょうがなかったのだ。





教室に行くと、今まで通り、一つの長机が置いてあった。




でも、その机は今日から二人で使う。




そう思うだけで、明は口元が緩んでいた。





それから数分後、深雨が登校してきた。





「おはよう、明」




「おはよう、深雨。昨日はお母さんが無茶言ってごめんね。わかんないこととかあったら、いつでも聞いてね」




「うんっ!」




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