きみが赤を手離すとき。
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「じゃあ、大人しく寝てなさいね」
それから数日が経って、健康だけが取り柄な私は風邪をひいた。恋煩いというやつだろうか。でも今はお母さんが置いていってくれた市販の薬で耐えるしかない。
私が学校を休むことなんて初めてだから、友達からのメッセージがピロン、ピロンと鳴りやまない。
ありがたいことに友達はたくさんいる。どうやら私は話しやすいらしく、よく恋の相談をされることも多い。
こう見えて少女漫画はよく読むし、けっこう恋愛相談のパターンなら熟知している。第三者としてアドバイスもできるし、恋のキューピッドだってしたことがあるけれど……。
自分の恋愛は全然ダメ。
男の子を意識したのは、先輩が初めてだし、もちろん今まで誰とも付き合ったことはない。
巣だっていくのは、みんな可愛い女の子ばかりで、部屋の片付けもロクにできない私に、彼氏なんて夢のまた夢だ。