無題 〜奇跡の7つ子〜
第5幕

16:♣出現♣

「――速報です――突如出現した、謎の大きな扉は、今現在、優秀な学者達によって、調べられています――それにしても、謎の扉は、どうやっても開かないんですよ――裏側がないから、という点などで、専門家や、学者は、悩んでるんですよね――では、次のニュースに移ります――」




謎の大きな扉????


「どんな扉なのかな?」


詩鳴が、元気に言った。


「こんなんだって!すごく綺麗な扉だね。見てみたいなぁ。」

とーなが、スマホで、画像を出した。

その扉は、茶色でとてつもなく大きな扉。いや、門と言ってもいい。

縁には、立派な彩色、彫りがしてある。



私は、瞬時に悟った。


あの門だ………

あの大門だ……


やって来た……

マッドが、追いかけてきた……!!


どうしよう。




「……す?…りす?……アリス!!」


「ふにゃ!!」

「ぷぷ、変な声…!!」


壱鳴に呼ばれ、遅鳴に笑われた。

「ぼーっとしてたよ?大丈夫?」

とーなに、言われた。

あ、また、ぼーっとしてたのか…


「大丈夫だよ。」


「ほらほら、今日は、遊園地に行く約束でしょ?早く行くよ!!」


あ、そうだった。

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