無題 〜奇跡の7つ子〜





ウンウン。

「やっぱ、あの子達には、笑顔が一番だよねー。デスハ。」

「そうだね。ゼ…じゃなかった。ジュピターくん?」

「もう、やめろよ。あ、手伝ってくれてあんがとね。」

「それがさ、俺なんもしてないんだよ。実は、あいつの魂、ここに来てないんだよね。」

「つまり?」

「これは、あの子が自分でなした技。って事。」

「さっすがぁ。俺の力コピーしただけは、あるな。」

まさか、あれだけの短時間で、四つも取られるなんて。

いや、コピーされるなんて。か…。









「あ!忘れてた!!!マッドは?」

完璧に忘れてた。

「いない………」

残念そうに、ウサギが言った。

「逃げられた。」

と、チェシャが言った。


「ねぇ、アリス。この卵、どうするの?」

後ろから声をかけられたので、後ろを振り向くと、

壱鳴が、ふたつの卵を抱えていた。

多分、

「もうすぐ割れるから、すぐに、家に帰ろう。」

私は言った。








第7幕END♣
< 64 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop