冷たい蜂蜜
plastic smile
会社に一旦戻り、いろんな書類を持ち、


保険の契約を取りに出た。


車を走らせようとしたら携帯が鳴った。



携帯から見える名前は


「はやと」 駿人だ。


私は電話に出ると駿人は何事もなかったかのように


「もしもし~?海月元気?俺は元気だよー。
あれ?海月?どうしたの?」



私はびっくりした



この前泣きながら告白してきた人が何事もなかったかのように、話せることが。



私は驚きながらも


「もしもし、元気だよ。なんか空元気に聞こえるけど」



駿人はその言葉を待っていたように



「そんなことないよ~!俺はいつでも元気だよー?」



嘘つき、元気じゃないくせに。



「酔ってるの?なんかハイテンションだね」



「うん、そうなんだよねー。やけ酒かな~?」



「そう」



「俺はもう十分だよ。海月に告白のOK貰ったら、弾けて消えてもいいし、とろけて消えてもいいよ」



「なんでそんなに好きなの?」



「お前は温かいし、やわらかいし、いい匂いだし、可愛いいし、スタイルだっていいし、全部完璧だよ。」



「うん」



「お前の大きな目で見つめられる度に、身体の力が抜けてくんだよね。そのまま宙へ浮きそうな感じ」



「うん」



「海月と付き合えますように、って願いがいつかちゃんと叶うなら弾けて消えてもいいよ。ってどんだけ笑」



「ありがとう、そのお願い叶うといいね。」



「そうだね、どれだけ海月を想い続けたらいいんだろう。神様が教えてくれるといいのにね。じゃあ、またね。」


_____。。




電話が切れた。少し泣きそうな声をしていた。



弾けて消えてもいいって、本当に大げさだよ。



いつか必ず返事を返すよ。










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