お見合い相手は俺様専務!?(仮)新婚生活はじめます
彰人のスーツ姿など見慣れているはずなのに、なぜか心臓が波打つ。
どこのブランドか知らないけど、高そうなスーツを完璧に着こなしているよね。
顔もスタイルもいいとは、はっきり言ってずるい。
これで性格が紳士的であったなら……と残念に思う私を「邪魔だ」と押し退けるようにして、彼は廊下に出ていった。
彰人のいない寝室に用はないので、私も後に続くと、洗面所のドアノブに手をかけた彼が言う。
「今夜は遅くなるかもしれない。レセプションの後に、個人的に飲みに誘おうと思っている人がいる」
「ふーん。女性?」と何気なく聞いたら、顔だけ振り向いた彼が「アホ。おっさんだ」と眉を寄せる。
「今後、仕事で役立ちそうな人脈は、繋がりを深めておいた方がいいだろ」
そう説明してから体ごと私に向き直り、なぜかニヤリと口の端をつり上げた。
「お前と暮らしてるのに、女は誘わない。安心して、いい子で待ってろよ」と頭にポンと手をのせるから、私はムッとする。
どこのブランドか知らないけど、高そうなスーツを完璧に着こなしているよね。
顔もスタイルもいいとは、はっきり言ってずるい。
これで性格が紳士的であったなら……と残念に思う私を「邪魔だ」と押し退けるようにして、彼は廊下に出ていった。
彰人のいない寝室に用はないので、私も後に続くと、洗面所のドアノブに手をかけた彼が言う。
「今夜は遅くなるかもしれない。レセプションの後に、個人的に飲みに誘おうと思っている人がいる」
「ふーん。女性?」と何気なく聞いたら、顔だけ振り向いた彼が「アホ。おっさんだ」と眉を寄せる。
「今後、仕事で役立ちそうな人脈は、繋がりを深めておいた方がいいだろ」
そう説明してから体ごと私に向き直り、なぜかニヤリと口の端をつり上げた。
「お前と暮らしてるのに、女は誘わない。安心して、いい子で待ってろよ」と頭にポンと手をのせるから、私はムッとする。