お見合い相手は俺様専務!?(仮)新婚生活はじめます
朝の洗面所で、ヘアアクセサリーに迷って『どっちにしよう』と呟いたら、『その服なら緑のリボンだな』と隣で歯磨きしている彼が答えてくれたりする。

独り言で終わるのではなく、返事があるというのは嬉しいものだ。


なにより、命令的で偉そうな態度の彼が時折、頬を染めてデレる姿に、私は萌える。

『照れてるの?』と指摘すれば『違う』と逃げだして、普段は横柄な分、そういう可愛い姿を見せられると胸がキュンとする。

もっとその顔を見たいと思うのだ。


つまり、同居が楽しくなってきたから、二カ月の期限がくるまで、あの家にいたいということで……。


結論が出かけた時、ハンドバッグに入れている私のスマホがメールの着信を告げた。

取り出して確認すれば彰人からで、【何時に帰るつもりだ】と書かれていた。

それを読みながら、不機嫌そうに眉を寄せる彼の顔が頭に浮かぶ。

出掛ける前の彼に、『あまり遅くならないようにしろよ』と注意されたことを、今思い出していた。

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