無敵の剣
私は、考えた




考えた末に





土方さんを頼ることにした






町で山崎さんに話があると合図した




伊東、藤堂、斎藤を名指しで指名して
会食を披いて欲しいと頼んだ



鈴木が、伊東さんにべったりで
近づけないからだ


どうにかして、伊東さんの真意を聞かなければ

伊東さんが鈴木の為に

どうしたいのか






会食の日






「斎藤君… 三樹三郎を守る為に
新選組が必要なんだよ
わかってくれ…」







はったりだと思ってた

思いたかったのかもしれない






人は、簡単に裏切る





なぜだかわからない


伊東さんは、違うと思いたかった









「そうですか… 
伊東さんなら、わかっているはずなのに
新選組が守るのは、国であり幕府だ」





……まさか





「伊東さん… 道連れにする気か?」



「さすが… 手伝ってくれるかい?
考えても考えても、三樹三郎をひとりにすることは、世のためにならない
あれは、復讐の為に生きている
藤堂君に狙いを絞り込んでいる
雪の敵討ちをする気だ
僕の指示に従って欲しい」


「内容次第だ」



「僕が近藤局長暗殺計画の首謀者だと
藤堂君を使って新選組に知らせなさい
そのまま、藤堂君を新選組に匿って貰えば
君は、安心だろう」


「うむ、それから?」



「斎藤君が案を出すんだ
土方君と繋がっている事は承知している
『伊東、鈴木に酒を呑ませて暗殺しろ』
そう提案するだけでいい」






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