無敵の剣
言葉にできない

こんな感動初めてだ

出産の手伝いをしたことはあっても
取り上げたのは初めてで
へその緒を切ったり
産湯に浸からせたりして
元の部屋に戻ると


グッタリしたゆきのを心配している熊五郎に微笑む


「女の子だ」

ゆきのは大粒の涙を滝のように流し

「かわいい」

我が子を抱いた姿は、綺麗だった

「ゆきの…ありがとう」

熊五郎はゆきのと子供を抱きしめた

…潰すなよ

余計な心配をしてしまうのは
熊五郎がデカく、ゆきのや子供が小さいからだろう

「お前も身重なのにすまなかった」

「いや、安産で良かったな」

「「え」」



難産だと思ったらしいが
間違いなく安産だ


「産後は十分に休むこと
立ち仕事は控えること
無理をすると命に関わる
絶対に無理をするな!
じゃ 私は江戸に向かっているので」

「待て!ゆきのの世話をしてくれ」

「熊五郎がすればいい
私だって命がけの出産を控えている
ここでは、産めない」

「あの…1つ
1つだけ教えて下さい!」

ゆきのが私に向かって必死に体を起こして、我が子を見る

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