10歳の年の差はどうやって埋めますか?
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なぜかあの後、家路を急ぐ総。

私はもう少しゆっくり美術館を回りたかった。

「遅くなったらどこかで泊ればいいじゃない。」

心身ともに疲れ切った私は簡単にそんな事をつぶやく。

本当に最近は体力の衰えを感じる。

「泊まるのは俺のアパートだ。ちゃんとお義母さんにも了解済みだ。」

「えっ?」

「“今度は覚悟して泊まりに来て。”って言ったのはちゃんと覚えている?」

「総…?」

今日は総に驚かされてばかりだ。

「すべて俺の予定通りだ。ただ美術館で他の人を巻き込んでしまったのは反省しなきゃいけないけどな。」

さすがにあれは私自身恥ずかしかったし、本当にその場にいた人には迷惑をかけたと思う。

「でもみんなが拍手してくれただろう?二人で居ても違和感がないって認めてもらったようですごく嬉しかった。」

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