オオカミ弁護士の餌食になりました

 でも彼はきちんと私の意思を尊重し、必要以上に触らないという約束を守ってくれている。

「不意打ちにも慣れてきたみたいだし、そろそろ次のステップに進みたいね」

 ぎしりと椅子を軋ませて、香坂さんはいたずらっぽい顔で私を見る。

「……先生は、触れ方が優しいからです」

 不意打ちに慣れたといっても、やっぱり乱暴に引っ張られたりすれば拒絶反応は出てしまうだろう。

 そう言うと、彼は真顔で答えた。

「そんなふうに乱暴に君を扱う男になんて、慣れる必要はないよ。それに、危機管理としての拒否反応は残しておいたほうがいいだろ」

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