オオカミな大上くん
「ジャージ取りに教室行ったんだけど、家に置いて来たの忘れてて。そしたら大上くんが貸してくれた」



「ふーん」



なぜか舌矢の黒目が細くなった気がした。


ちょっと怖い。



ーシュルルルー



なんの音かと思いあたりを見ると、目の前で舌矢が長い舌を出したり入れたりしていた。
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