オオカミな大上くん
「朝陽、一緒に寮まで行こう」


部室に戻り帰りの支度をすませると、舌矢が話しかけて来た。



…今の舌矢はさっきみたいな怖さはない。



「うん。いいよ」



大上くんのジャージを着たまま寮を出る。



夕日に照らされた道を舌矢の隣に並びながら歩く。
< 133 / 343 >

この作品をシェア

pagetop