オオカミな大上くん
「「ありがとうございましたー!!!」」



夕焼けに染まったグラウンドに大きな声が響く。



今は放課後。



結局朝陽に話しかけられなかった。



「…ふぅ」



俺は自分のスポーツバッグをあさり、息を吐く。



吐き出された息は白い。
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