オオカミな大上くん
「いい加減にしてよ。そんなに嘘ついてまで隠したいの…?」



大上くんはあたしのことを驚いた顔をして見つめていた。



「あ、さひ…?なんでここにいんだよ」



「そっちこそなんで隠そうとすんの?べつに隠さなくたっていいじゃん。女とパンケーキなんか行くわけないって?来てんじゃん。今目の前でパンケーキ食べてんの女じゃん」



あたしは衝動のままに喋っていく。
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