オオカミな大上くん
「やだ」



「離して!!!」



あたしは思いっきり腕を振った。



するっと抜ける大上くんの手。



「もう、邪魔しないから…、うっ、うぅ…、ふっ…、こんな気持ちも、すぐに忘れる、から…ぁ…」



店のど真ん中で泣きじゃくるあたし。
< 320 / 343 >

この作品をシェア

pagetop