オオカミな大上くん
腹ペコで仕方なかった大上くんでさえあたしのことをポカンと見ている。



「あ、さひ…?」



愛が恐る恐る話しかけて来るが、あたしは恥ずかしくなりうつむいた。




「お前、オオカミ好きなのか?」



大上くんがまた肉を食べながら聞いてくる。
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