じじぃのぼやき
「なんじゃ?
 また悩みか?

 あんたさんは
 悩みで頭を使うたら、
 すぐに体が
 動かんくなるじゃろ。

 じじぃが思うに、
 
 体を先に
 動かしたら、
 ヒントが見つかるかも
 知れんのぅ。」


「同じ間違いを
 何度も、
 繰り返しとったら、

 人生がもったいない。

 あんたは、
 しょうがない言うかも
 知れんけど、
 あんたさまの言う、
 しょうがないは
 
 本当に、しょうがない
 ことじゃろか?

 じじぃには、
 そうは思えん。
 
 あんたさまには、
 乗り越える力が
 充分にあるとしか
 思えん。

 じじぃには分かる。」


「澄んだ瞳ちゅうもんは、
 すごいのぅ。

 じじぃは、たまに
 澄んだ瞳と
 勝負するんじゃ。

 ほとんど勝ち目は
 無いがのぅ。

 心を洗うてもらう
 作業なんじゃ。」


「ひとり、ひとり、
 人間は、

 強さも弱さも
 持ち合わせとる。

 形の変わる、
 心を宿しとるんじゃ。

 だからこそ
 人間なんじゃ。」


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