王子と私の恋愛事情。


「え…ちょっと待って。理解できてない。
ごめん。急に言われても…」

「大丈夫。なんとなく予想はしてたし…
俺よりあいつの方が好き?」

「晶はただの幼馴染って感じで、別に好きって思ったことはないけど…」

「なら良かった。まだ負けてねぇよな…
とりあえず俺が莉奈の事好きって事付き合うのは無理でも伝えたかった。」


嵯峨くんは私の頭をそっと自分の胸に引き寄せるようにする。

ドクンドクンって嵯峨くんの早くなった鼓動が聞こえてきて、すごい緊張してるんだってわかった。

真剣なのかもしれない。

ちょっとだけだけど嬉しい。


でもまだ整理できてない自分がいて、付き合うことはできない。


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